こんばんは!
日本心理コミュニケーション協会の中野日出美です。
今宵もひと時の時間を共有できて幸せです。
この原稿はクリスマスの夜、つまり25日の夜に執筆しています。
今年はクリニックの開業で大わらわし、クリスマスどころじゃない。
という感じではありますが。
オープン準備中のクリニックのスタッフたちとささやかなミニパーティーをやりました。
本当に笑っちゃうくらいささやかでしたが、
とても温かく楽しいものでした。
さて、いよいよ
1月4日にオープンする
ご予約はもう受け付けています。
今、クリニックは開業に先駆けて、スタッフの研修中です。
じつはちょっと面白い話があります。
先日、クリニックの雇用契約のことで社労士さんと相談していたら、
「普通は定年は60歳に設定し、その後65歳までは嘱託にして、70歳に辞めてもらうということになります。それでよろしいですか?」
と聞かれ……
あわてて、院長の宮本医師が
「あ……それじゃあ、うちのスタッフはすぐに半分に減ってしまいます。
定年は……65歳にしてもらっていいですか?
65歳からは嘱託で、70歳までは大丈夫みたいな……
できれば70歳になってもお元気な方は引き続き働いていいですみたいな……」
すると、社労士さんが、
「え?そんなことして、何かあったら責任負えませんよ。
そんな会社ないですよ。大丈夫ですか?」
院長は、
「……大丈夫です」
うちのスタッフ、
けっこう、みんな年なんです(笑)
でも、みんなやる気がすごくあるし、信頼できる人達なんです。
だから、みんなに長生きして元気に頑張ってもらうしかないのです。
さて、今年最後のメルマガになるかもしれませんので、
今日は、
「年をとっても雇いたいと思わせる人」
というテーマで少し考えてみましょう。
人生100年時代と言われます。
まあ、正直言って、
みんながみんな、100歳まで生きられるわけではありませんし、
100歳まで元気に働ける人は多くはありません。
とはいえ、
50年前と比べ、あきらかに寿命は延びていますし、
今や65歳まで働くのは普通。それどころか65歳からは、
それまでの人生体験を活かして、新たな職業に就く方も多くいます。
私の仕事である心理セラピストという職業は、
まさに、そんな方にうってつけの職業と言えるかもしれません。
心理セラピストは、自分以外の人の心や人生に寄り添う仕事です。
だから、あまり若いと、「あら、こんな若い人に私のこんな気持ちわかるかしら?」
「こんな若造に、俺の苦しみがわかるとは思えん」
となるのです。
だから、ある程度、人生経験を積んだ年齢の方の方が向いています。
とはいえ、
年齢さえいっていればいいというものでもありません。
では、年齢がいっていて、使える人と使えない人の違いは何でしょう?
心理セラピストは若い人よりもある程度年齢が高い人の方がいい。
でも、年だけとっていればいい、というわけではありません。
いくら年をとっていても、スカスカの人生だった人は
残念ながら、スカスカの人生経験しかありませんので、
ちょっと他者の人生の支援まではできないかなと思います。
でも、何十年もお勤めをし、社会でも、家庭でも責任を果たしてきた年齢の高い人は、
中身がびっしりつまったカニみたいなもので、とても味のある人です。
体力は若い時に比べ、落ちていますが、たくさんの知識と常識、そして人間力があるのです。
そういう人はカウンセラーや心理セラピストに向いています。
もちろん、プロになるためには、数年のトレーニングが必要ですが、
本気になれば、かなり社会のお役に立ってくれる人になります。
うちのクリニックで雇いたいのはまさにそういう年齢の高い人です。
現代では、何かの病気になってもなかなか死ねません。
長生きするようになっています。
さて、
あなたは骨密度も中身もスカスカの高齢者になりますか?
それともカニみたいにびっしり身がつまった高齢だからこそ
社会のお役に立てる高齢者になりますか?
今、65歳以上の方は、ごめんなさい。
でも、今、40代、50代だという方は、まだまだこれからの生き方次第です。
来年2023年は、
どんなふうに自分の中身を充実させていくか、
そろそろ考えたい年末となりました。
今年1年間、メルマガを読んでいただき、本当にありがとうございました!
来年も、理事一同、心を新たに、
「子どもも動物も殺さない社会づくり」
をスローガンに協会の活動を頑張っていきます!