2022年02月15日
今回のテーマは『生活習慣を見直してレジリエンシーを高めよう』でした。本日のメニューは、ストレスが心身に与える影響等についてのお話から始まりました。その上で睡眠、食事、運動といった生活習慣の健康度を各自でチェックしました。グループワークでは、受講者の方々のお話しから日本の企業戦士が日々如何にストレスフルな状況にあるのかを垣間見ることができました。また他国に比較して日本女性の睡眠時間が短いというデータも驚きでした。
原医師は精神的、身体的ストレスが脳の部位に影響を与えて、結果心身の不調をもたらす「ストレス経路」について言及されてから、そこで健康に大きく関わってくる伝達物質である「セロトニン」「メラトニン」の働き、重要性を説明されました。その後は、如何にストレスで弱った心身をこれらの伝達物質を活性化させることで、レジリエンシーを高めることに繋げるかといった具体的、かつ実践的な方法にも話が及びました。
運動に関しては、「丹田呼吸法、咀嚼、歩行といったリズム運動が良い」ということでしたが、ポイントは「疲れない程度で集中することだ」とのお話でした。夫婦で会話しながらの散歩は夫婦仲には良くても、リズム運動という側面からセロトニン神経を活性化することにはならないようで、興味深くお話を聞きました。
原医師のお話はどれもエビデンスベーストに基づいています。そのため生活習慣と精神健康度の相関関係についても、とても分かりやすく説得力がありました。また、原医師は健康づくりと日々の楽しみを取り入れたフラダンススクールを主宰しています。そこでの研究データもセロトニン効果があることを実証するものでした。
職場での人間関係、家事、育児、介護の負担等から私たちの生活はストレスを感じることが実に多いですね。改めて、レジリエンシーを高めることの必要性、重要性を理解することができた有意義なセミナーでした。
掲載の許可をいただきましたので、いくつか参加者のお声を紹介いたします。
先生のご説明のスピードや、お声が聞き取りやすく、大変分かりやすかったです。
受講生の皆様が親しみやすい方々でしたので、自然体で参加でき、楽しく受講させていただきました。有難うございました。
ストレスフルな環境に置かれている人でも、自分を見直す余地があることを教えてもらいました。ありがとうございました。
次回レジリエンスセミナーシリーズAは、令和4年5月17日(火)午後8時から開催します。
皆さまのご参加を楽しみにしています!