こんばんは!

日本心理コミュニケーション協会の
中野日出美です。

今日も1日お疲れ様でした!

このひと時をあなたとご一緒できることに
心から感謝いたします。

台風は過ぎ去ったものの、

その爪あとは予想以上に大きく、

被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

私たちがふだん当たり前のように
使っている電気、ガス、水道の供給が
ストップした時、

あまりの不自由さにがく然とし、
途方に暮れます。

また、そんな時こそ、
いまだ、当たり前に供給をうけられている
地域に暮らす私たちにできることは何かと
考えたいものですね。

今から8年半ほど前に起きた
あの東日本大震災の直後のこと。

天災のみならず、東電の原発事故の発生が
被災者に、さらなる追い打ちをかけました。

東北の方々の恐怖や混乱に比べたら、
関東に暮らす私の不安は
小さなものだったはず。

それでも、昔からチェルノブイリ原発事故に
興味を持ち、書物を読み漁っていた私に
とって、

原発事故のもたらす被害の恐怖は
大きくのしかかって来ました。

チェルノブイリの時は、
近隣に住む住民たちはもちろん、
国民全体にも放射能汚染の真実は
伝えられませんでした。

それにより、さらに被害は何百倍にも
拡大し、多くの命と人生が奪われました。

東電の事故の直後にも

政府から

「すぐさま人体に大きな影響はない」

と何度も繰り返しアナウンスされました。

多くの人は、ほっと胸を
なでおろしたかもしれません。

しかし、

この言葉の裏には、

「もう少し遠い未来には、
人体に大きな影響がある可能性もある」

という含意があります。

当時、犬6匹、猫7匹を飼っていた
私は、放射能の被害が大人よりも
子どもに大きくもたらされるということから、

当然ながら、動物たちにも
計り知れない影響がある可能性を考えました。

また、当時、成人したばかりの娘と息子の
未来の健康や生殖についても。

そこで、あとで後悔するくらいならば、

行動を起こすべきだと考え、

清水の舞台から飛び降りるような覚悟で、

犬や猫たちを連れて、少しの間

東京を離れることにしました。

とは言え、こんなにたくさんの動物たちを
連れて、受け入れてくれる知人が
あるわけではなく、

泊めてくれるような施設もなし。

と言うのも、

うちの6匹の犬たちは

安全上、日ごろ2つのグループに分けて
生活させていましたし、

猫たちも健康上の理由から
3つのグループに分けて生活させていました。

当時は犬と猫を一緒にはしていません。

となると、1つの家庭ながら、
いくつも分割した生活スペースが
必要となります。

まずは、それらの問題をクリアすることから
始まりました。

それだけではなく、移動手段や
娘や息子の説得などなど……

問題は山積。

しかし、そんなことよりも
私にとってはもっと大きな、そして
決して忘れられない大きな出来事があります。

この続きは最後に書きましたので、
どうぞお読みいただければ幸いです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

当協会では、
さまざまな人間関係で
起こりがちな問題や悩みの改善、

また、より豊かでお互いに高め合う
人間関係づくりのためのヒントや
ツールをたくさん提供させていただきます。

このメルマガでは、
毎回、何かしらのコミュニケーションに
関するヒントをお伝えしてまいります。

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■ こんな人間関係で悩んでいませんか?
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◆◇自分の思いをどう伝えるか

心理セラピストとして、かれこれ
20年以上活動しています。

振り返ってみると、

私をふくめ、多くの方は、

「自分の思いを理解してもらえない」

「自分の立場や苦しさをわかって
もらえない」

という思いに苦しんでいるようです。

しかし、考えてみると、
これは当たり前のことなのですね。

そもそも別々の人間なのですから、

感じ方や考え方が違うのは当たり前です。

しかし、多くの人は

「自分の考え方は間違っていない」

と信じ込んでいるので、なんとかして、
相手を変えようとします。

そして、
相手が変わろうとしてくれないことに
不満を持ち、悲しくなったり、
頭に来たりします。

私も以前はそうでした。

しかし、さすがに何十年も
この仕事をしていくうちに、
わかってきました。

そもそも

物事の多くには、正解も不正解もなく、
あるのは、それぞれの思い込みだけだ。

ということが。

だからこそ、
自分の思いを相手にどう伝えるか、

が大切です。

ただ、ただ一方的に
自分の考えを押しつけるのではなく、

相手の立場や気持ち、状況を鑑みて、
相手がちょっと立ち止まって考えてみても
いいかなと思ってもらえるように伝えること。

これが大切なのですね。

そして、同時に、

自分とは全く違う相手の考え方もまた、

ちょっと立ち止まって

もしかすると、そんな考え方もあるのかな

と、考えてみられること。

これも同じくらい……いいえ、

これが最も大切なことですね。

次号もまた、人間関係の悩みについて
お話しますね。

また、人間関係や自己肯定感など、
理由のわからない生きにくさを
感じている方のために私が執筆した、

『それは愛着障害のせいかもしれません』
    (大和出版)

http://www.only1pro.com/inneraccess/school/news/001897.php

などもご参考にしていただけたらと思います。

             (つづく)

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■ 会員のコラム
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このコーナーでは、当協会の会員さんの
コラムをご紹介しております!

<その7>

■■■三井田 睦美■■■

はじめまして。三井田 睦美です。

私は、子供の頃から、人との
コミュニケーションが上手に取れないこと
に悩んでいました。

職場や友人と間など、様々な場面で
悩むことも多くありましたが、
特に悩んでいたのは、同居している
両親との関係です。

お互いが心の内に不満を溜め込んで、
時間がたって我慢が限界まで来ると
爆発して大喧嘩をする。

そんなことを繰り返していました。

また、初めのうちは普通に会話をしていた
はずなのに、次第に喧嘩になり、
しばらく口をきかなくなることもたびたび
ありました。

喧嘩の原因は些細なことがほとんどです。

例えば母とは、食後の片付けを
お互い自分がやるといううちに、
嫌な思いで終わる…とか。

父との会話では、帰宅が遅い日が続いた時
に注意されると、
私の方は仕事だから仕方ないでしょ、
ときつい口調で返してしまい喧嘩になる…

など。もちろん相手に悪気はなく、
むしろ気遣ってくれているのに、結末は
後味の悪い思いで会話が終わることが
多かったのです。

でも、なぜ喧嘩になってしまうのか
わからないまま、色々な話題で同じことを
何十年も繰り返していました。

それが、中野先生のもとで交流分析を
学んでいくうちに、

これは会話の流れの中で、同じ反応や
思考パターンによって、無意識のうちに
繰り返されてしまっているものだと
わかりました。

定型的なパターンがわかってからは、
交流分析の理論を参考に、相手への言葉や
態度、自分の受け止め方を変えることで、
両親との喧嘩や後味の悪い思いは次第に
少なくなりました。

今では交わす言葉も和やかになり、
前より仲も良くなっています。

両親もすでに高齢で、特にがんが再発した
父との残された貴重な時間を穏やかに
過ごしていけるように、

今後も学びを深めていきたいと思っています

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■ 協会からのお知らせ
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◆◇メルマガ配信不備のお詫び

一部の会員さまにメルマガが
届いていなかったことが判明いたしました。

心よりお詫び申し上げます。

届かなかったメルマガの
バックナンバーはサイトの方で
ご覧いただけます。

https://jpcs.or.jp/category/backnumber/

◆◇今後、協会やこのメルマガで
取り上げてもらいたいテーマなどが
ありましたら、どうぞこのメルマガに
ご返信ください。

◆◇人間関係やコミュニケーションに
ついてのお悩みがある方のご相談に
メールで応じるような活動を今、準備中です。

(ただし
有料会員のみとさせていただきます)

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■ 編集後記
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東日本大震災で原発事故が起こり、
チェルノブイリ事故の二の舞に
ならないようにと、

自己判断でとりあえず犬や猫たちを
避難させることを決意した私。

そんな時、
当時、動物救助のボランティアなどで
親しくしていた友人から電話が来ました。

彼女のうちにもまた数匹の犬たちがいました。

彼女は、
動物に対する愛情と責任感の強い人でした。

私はそんな彼女を信頼していましたし、
とても好きでした。

私たちはお互いに、裏表のない性格で
動物への思いの強さという
共通点から親しくつき合い、

よく彼女の家に招かれて
一緒に食事をしました。

そこで、私は、

「これからうちは、数日、
避難することにしたの。

もし、良かったら、
あなたも犬たちを連れて
一緒に避難しない?」

と、彼女に提案しました。

その時の私の気持ちは、

動物をたくさん抱えている私が被災地に今、
向かっても救助の手伝いにはならない。

それならば、今は義援金だけを送り、
少し落ち着いた頃、心理セラピストとして
ボランティア活動を行おう。

というものでした。

しかし、彼女にはその思いは伝わらず、

「あなたはズルい!

自分の家族だけ守ろうなんて!

被災地の人々がこんなに苦しんでいるのに。

逃げる暇があるならば、

今すぐに被災地に行き、
ボランティア活動するべきだ!

私だったらそうする!

あなたは卑怯者だ!」

と言われました。

「そうか。わかった。

私には私なりの考えがあるので、

あなたの言う通りにはできない。

ごめんなさい」

と、電話を切りました。

けっきょく、私は動物たちを連れ、
避難しました。

その後、彼女と私の関係は断絶して
しまいました。

数年に渡り、
何度か、彼女から私に会いたいと
他の人を通じて連絡をもらいましたが、

どうしても私は会う気になれませんでした。

その複雑な気持ちは一言では言えませんが、

一抹の恐怖と、罪悪感。

とでも言うのでしょうか。

また、お互いに相入れない価値観が
浮き彫りにされた今、どのように彼女と
つき合っていけば良いのか
わからなくなっていました。

あの当時、

彼女は私の合理主義的な価値観を
憎みましたし、

私は彼女の非生産的な感情論を
理解できませんでした。

あれから何年も経ち、
彼女から言われた言葉の強さは
相変わらず心に残るものの、

彼女と共に過ごした
温かな日々を何度も思い出します。

東日本大震災によって、私は
大切な友人を喪失したのだと
思っていました。

しかし、今思うと、

もしも、あの時、私が、

「そうか、あなたの気持ちを
理解できず、こんなことを提案してしまって、
ごめんなさいね。

私は私なりの方法でボランティア活動を
しようと考えているの。

でも、今はどうしてもわが子たちを守る
ために避難したい気持ちが強いの。

今はわかってもらえないと思うけれども、

いつか、今まで通りの関係に戻れることを
信じているわ。

あなたとあなたの大切な犬のお子さん達の
無事を祈っているよ」

と、心から言えたなら……

彼女からもらった復縁のアプローチに
素直に応えられていたなら……

今、私の少ない親友の数は
1人分増えていたかもしれません。

人はストレス下に置かれた時に、
感情が先立ち、ついネガティブな交流を
しがちです。

お互いに相手を思いやれない言葉を
使ってしまい、大切なものを失うことも。

だから、ストレス下に置かれた時ほど、

自分の言葉の1つひとつに注意しなくては
なりませんね。

今や、私がいくら勇気を出しても、

彼女と連絡を取ることはできません。

手の届かない世界へと彼女は行って
しまいました。

いつか、ずっとずっと遠い未来で、

もう一度、彼女と会えたならば、

話したいことがたくさんあるのです。

どうもありがとうございます!

明日という日があなたにとって
最良の日でありますように!

今後ともよろしくお願いいたします。