こんばんは!

日本心理コミュニケーション協会の中野日出美です。

今宵もひと時の時間を共有できて幸せです。

少し間が開いてしまいましたが、
皆さん、この秋をいかがお過ごしでしょうか。

私は夏までの忙しさがこの秋、体調に現れ、休み、休み仕事をしています。

ここ何年も旅行をしていなかったので、先日、娘と韓国に行ってきました。

とても素晴らしい旅になりました。

が、1つ、気づいたことが。

それは、「年を取るということ」

抽象的ですが、年を取るという真の意味が少しだけわかった気がしたのです。

何年ぶりかの旅行で気づいたのは、

年をとると、いろんな意味で弱者になるんだな。

ということ。

私はまだ50代ですし、自分では若い時と心も体もさして変わりがないように感じています。

しかし、今回、ソウルの街を訪ねて、

自分が年を取ったのだと自覚しました。

ふだんは住み慣れた街で暮らしているので、どこに行くにしても、何をするにしても、なんら困ることはありません。

しかし、およそ30年ぶりに訪れたソウルは、まったくもって知らない街。

どこかに行くにしても、何かを尋ねるにしても、ホテルに帰るにしても、

普段とは違う行動を取る必要があります。

翻訳アプリとかがあるから大丈夫だろうと過信していましたが、

なかなか現地では突発的なことが起こり、一筋縄ではいかないことも多々あります。

タクシーの運転手さんにスマホで行く先の情報を見せれば、
目的地にどうやってもたどり着けるだろうと思っていました。

が、

なぜだか、ソウルのタクシーの運転手さんは、ほとんどが、スマホに音声入力で目的地を入れます。

その結果、これまたなぜだか、3分の1の確率で、別の場所に行ってしまいます。

だから、スマホの情報だけではなく、やはり簡単なコミュニケーションがどうしても必要となりました。

それから、

ある観光地では、韓国人の若い女性から親しげに話しかけられました。

が、私たちは韓国語は全く話せず。

でも、申し訳ないので、なんとか英語で話そうと試みましたが、
女性は英語をほとんど話せず。

またしても翻訳アプリに頼り、コミュニケーションをとろうとしました。

しかし、なかなかタイムラグが長すぎて、わかりあえない。

タクシーで違う場所におろされ、レストランまでの道に迷っても、地図が上手に読めない。

私はこんな具合でした。

が、娘は違いました。

タクシーでも、地図や覚えたての韓国語の代名詞を連発して、なんとか運転手さんとやり合っていました。

韓国の女性から話しかけられても、

「ありがとうございます。私はちょっと今、スマホで検索していますから、ちょっと待っててくださいね」

とかなんとか英語で言って、あとは涼しい顔で、私にまかせっきり。

道に迷っても、地図を読むのが苦手なのに、黙って立っている方がもっと苦手なので、

「とりあえず、あっちに向かって歩きましょう!」

と、まるで競歩の選手ばりのスピードでどんどん歩きます。

私はぜいぜい言いながら、必死で娘の後をついていくのですが、

「なんでそんなにゆっくり歩くの?」と娘。

「ゆっくりじゃないよ。すごく早く歩いているよ」

と私。

「そんなわけないでしょ。早く、早く!なんでそんなに遅いの?」

と娘。

「…ゼイ…ゼイ…それは、あなたよりも二十数年、長く生きているからよ!」

と私。

これだけではなく、いろんなところで、

ああ、私はこの時代では、もうかなりいい年になった人間なのだなあ。

と感じました。

年を取るということは、若い人たちよりもいろんなことが出来なくなる。

ということなんだなあ、と。

でも、でも、それを自覚した今。

私は、それをカバーすべく、

次にソウルに行くときには、タクシーアプリをちゃんとインストールして、

韓国語の翻訳アプリももっと性能のいいものを選んで、

簡単な韓国語をもっと覚えて、

ソウルの地図を頭に入れて、

韓国の人たちの習慣ももっと勉強して、

そして、また、ぜったいに近いうちにソウルに行く!

と決心しています。