こんばんは!
日本心理コミュニケーション協会の
中野日出美です。
今日も1日お疲れ様でした!
このひと時をあなたとご一緒できることに
心から感謝いたします。
最近、みさかいのない凶悪な犯罪が
増えたような気がするのは
私だけでしょうか……
先日の京都アニメーション放火事件は
34人もの尊い命が犠牲になりました。
川崎殺傷事件では小学生の女の子の命が
奪われました。
殺人事件というものは
昔からありましたが、
たいていの場合は、知人への憎しみなどが
原因であり、会ったこともない人を
みさかいなしに殺す事件は
少なかったはずです。
これらの犯人は、皆、一様に
社会性の低い人たちのようです。
社会と良好なコミュニケーションが
取れず、自分だけの世界に入り込んで
身勝手な被害妄想や思い込みにより、
多くの人の人生を奪いました。
もちろん、なんらかの精神疾患や障害は
あったのかもしれませんが、
それらはこの凶悪な犯罪の免罪符には
なりません。
なぜならば、それらの疾患や障害を持つ
ほとんどの方々はそのような犯罪は
起こさないからです。
では、彼らに足りなかったものは
何なのでしょうか……
私は、共感力、表現力、コントロール力の
欠如ではないかと考えます。
自分がやろうとしていることは、
どのような人に、どのような影響を及ぼす
のかと想像し、相手の心や立場や人生に
思いをはせる共感力の欠如。
自分がわかってもらいたいこと、
訴えたいことを適切な形で、相手にわかる
ように伝える力、つまり表現力の欠如。
自分の感情や思考が正当なものなのか
どうかを判断し、適切な言動を選んだり、
我慢したりすることができる
コントロール力の欠如。
これらの能力の欠如が、
コミュニケーション障害を生み、
自分の人生だけではなく、
他者の貴重な人生を無残に奪う結果を
生じさせたのではないでしょうか。
今、社会では、
「コミュ障」(コミュニケーション障害)
と呼ばれる人たちが増えました。
一時は、ゆとり世代特有の呼称のように
扱われてきましたが、いえいえ……
中高年の世代にも「コミュ障」は
たくさんいます。
何かと言うと、
「俺たちの若い頃は……」
と説教を始める空気が読めないおじさん。
「ちょいとすみませんねえ……」
と無理やり電車の席に割り込む
身勝手なおばさん。
レストランやカフェで、
あたりかまわず大声で語り合う
ジジババ……あ、すみません……
私を含む初老の方々。
むしろ、最近では、
若者の方がマナーがいいくらいです。
いったいなぜに、このようなことが?
私個人の見解ですが、
教育の問題ではないかと思います。
高学歴・高収入を求めるあまりに
偏差値だ、
英語だ、
数学だと、
偏差値ばかりを意識するような教育は、
道徳や国語など、
人の心や協調性、表現性を教える科目を
ないがしろにしたのではないでしょうか。
私たち、日本人は今いちど、
共感力や表現力、そして、
セルフコントロール力を身につけることの
重要性を振り返る必要がありそうです。
今日は、ちょっとこむずかしい
話題になってしまいましたね。
でも、長年におよぶ
心理セラピストとして、
また1人の母親、動物救助のボランティア
としての経験から、
親子関係、夫婦関係、職場の人間関係などの
問題や悩みのほとんどは、
コミュニケーション力の低さが
原因になっていると実感しています。
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当協会では、
さまざまな人間関係で
起こりがちな問題や悩みの改善、
また、より豊かでお互いに高め合う
人間関係づくりのためのヒントや
ツールをたくさん提供させていただきます。
このメルマガでは、
毎回、何かしらのコミュニケーションに
関するヒントをお伝えしてまいります。
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■ こんな人間関係で悩んでいませんか?
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◆◇思春期の子どもへの接し方がわからない
<その4>
反抗期の女の子、男の子はとかく
気難しく、感情の起伏が大きいもの。
親を目の敵にしているのかと思いきや、
「え?そこは甘えちゃうの?」
と、依存してきたりと、親にしてみれば、
「まったくわがままなんだから!」
と、思うこともたびたび。
ですが、じつは思春期というのは、
そもそも大人でも、子どもでもない
その中間期。
つまり、自立と依存をバランス悪く
繰り返しながら、少しずつ、少しずつ、
大人になっていく時期です。
身勝手な子どもの言動に、
親の方もつい、カッとなることもありますが、
そうなると、子どもとの溝は深まるばかり。
だからと言って、甘やかすわけにも
いきません。
そこで、親として言わなくては
ならないことはきっちりと言う
必要があります。
しかし、その後がミソです。
言うことを言ったら、
あとはできるだけ普通にしていましょう。
時には、説教や叱責ばかりではなく、
「ねえ、ちょっと相談に乗ってくれない?」
「今日ね、こんな悲しい気持ちになってね」
などと、子どもにさりげなく
相談してみるのもいいものです。
これは、まあ、
1つのコミュニケーション術というか、
私の専門である現代催眠の1つです。
いつもとはまったく違ったパターンを
使って、相手の意識を混乱させ、
今までとは別の反応を生じさせるものです。
私はけっこう、この手を使いました。
普段は冷たーい態度の息子とも、
「ま、いいんじゃないの」
「それはもっと○○した方がいいよ」
などと、普通の会話ができる瞬間が
作れました。
どうぞ試してみてください。
次号からは、少し子育てから離れ、
大人同士の人間関係について
お話しようと思います。
また、思春期のお子さんをお持ちの
親御さんのために私が執筆した
『思春期の男の子が親に求めていること』
https://jpcs.or.jp/el/u/iabR/
『思春期の女の子が親に求めていること』
https://jpcs.or.jp/el/u/sePr/
(共に大和出版)
などもご参考にしていただけたらと思います。
(つづく)
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■ 会員のコラム
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このコーナーでは、当協会の会員さんの
コラムをご紹介しております!
<その1>
■■■鹿島理子■■■
はじめまして。
日本心理コミュニケーション協会理事の
鹿島理子です。
普段の仕事は、総合教育センターで
子どもの発達や子育てに関する教育相談を
主にしています。
専門は発達障害です。
日々、いろいろな保護者の方とお会いし、
お悩みを伺いながら、今の子どもの
置かれた状況の困難さや、子育ての
難しさを日々痛感する毎日です。
さて、子育ての相談にのるなどと、
なんだかえらくたいそうな仕事をして、
さぞや立派な人物なのだろうと思われた
かもしれませんが……
(いや、
別に思ってもいないかもしれませんが)
実はそうたいした人間ではありません。
というか、昔は
とても自分勝手でわがままな人間でした。
比較的裕福な家庭に育ち、
両親からとても愛され、かわいがられ、
もっと言えば甘やかされて育ったわたしは、
人の気持ちを全然考えず、言いたいことを
言い、人を傷つけたりが平気でできる
人間でした。
自分の痛みはめちゃくちゃ敏感なのに、
人の痛みにたいそう鈍感な人間だったん
ですね。
そもそも、人が傷ついていることに気が
付いてないので、大変タチが悪いです。
無邪気でとても天真爛漫な性格も
持ち合わせているので、過去の自分を
『小学生テロリスト』
とわたしは呼んでいます。
そんなわたしが交流分析を学び、
おのれの鈍感さに気が付いたとき、
愕然としてしまいました。
それは掘削機で穴を掘ってブラジルまで
逃げてしまいたいぐらいの恥ずかしさです。
恥ずかしいのですが、
なぜそうなってしまうのかという理論を
学ぶことで、少しずつ改善できるように
なりました。
交流分析は人と良好なコミュニケーション
をするうえで、大変役立つ知識です。
未だにわたしも学びの最中ですが、
ぜひ皆さんとご一緒に学びを
深めていきたいです。
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■ 協会からのお知らせ
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◆◇今後、協会やこのメルマガで
取り上げてもらいたいテーマなどが
ありましたら、どうぞこのメルマガに
ご返信ください。
◆◇人間関係やコミュニケーションに
ついてのお悩みがある方のご相談に
メールで応じるような活動を今、準備中です。
(ただし
賛助会員のみとさせていただきます)
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■ 編集後記
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じつは、私、大のミュージカル好き。
今日は、渋谷で
『王さまと私』
を観て来ました。
すべて英語でしたが、
字幕つきでしたので楽しめました。
渡辺謙さんの英語はとてもお上手でしたし、
本当に素敵な男性でした。
でもね……
あんな素敵な奥様を……
それも病気の奥様を……
悲しませるなんて……
なーんかな……
と、思ってしまうのは私だけでしょうか。
どうもありがとうございます!
明日という日があなたにとって
最良の日でありますように!
今後ともよろしくお願いいたします。