こんばんは!

日本心理コミュニケーション協会の
中野日出美です。

今宵もひと時の時間を
共有できて幸せです。

今日の東京はどんよりした天気。

それでも夏は夏です。

ここ数年はコロナで、
季節を楽しめなかったですよね。

だからその分、今年は季節ごとの
楽しみを満喫したいものです。

そんな思いの中、

私はかなりのストレスにさらされています。

以前からお話している

今年中に開業予定の
心療内科クリニックのテナントが
なかなか決まりません。

あー、困ったなーと
思っていたら、知り合いの女性の
言葉が思い出されました。

私は職業が職業だけに、
知り合いになると、
いろいろな相談を受けます。

その女性は、

「ちょっと聞いていただいていいですか?
私の彼氏の話なんですけどー

うちの彼ってすごく優しいんです。

でも、なんていうか、

何かあるとすぐにキレるっていうか……」

ということでした。

私はこれはなかなか深刻な問題だなと
感じました。

というのは、

私たち人間というのは、
ストレスにさらされた時に
本性が出るものだからです。

普段は落ち着いていて、
優しく見える人でも、
何か急な事態にさらされたり、
初めてのことに遭遇して
困った時などに

すぐにイライラし出したり、
人やモノにあたったり、
人のせいにしたり、
する人は要注意です。

また、ものすごく落ち込んで、
無能状態になったり、
かと思えば、
空回り状態になったり
する人も要注意です。

これらの人は、
平たく言うと、まだ
大人になり切れていない人たちです。

見た目や年齢的にはたっぷり大人。

でも、中身は幼稚な人なのです。

たとえばこのような人と結婚したら、
ストレス下におかれるたびに、
キレたり、あたられたり、
ご機嫌をとらなければならなかったり、
大変な苦労をすることになります。

つまり、大人なのに、
キレたり、わかりやすく落ち込んだり、
何もできない自分をアピールすることで

周囲の人から何かしらの
反応を得ようとしているわけです。

それは、慰めだったり、
または相手を怯えさせて自分が
どれほど大変かをわからせようとしたり。

赤ん坊は泣いて、大人にあやしてもらいます。

が、大人になったら、

自分の機嫌は自分でとる必要があります。

自分の感情の責任は
他者にあるわけではありません。

自分がこんな気持ちになったのは、
相手のせいだ、
こんな環境のせいだ、
というのは間違っています。

どんな時でも、どんな気持ちになるか、
そして、その後、どんなふるまいを
するかは自分で決められます。

だから、

こんな気持ちにさせられた。
こんなひどい目にあわされた。

というのはただの妄想なのです。

ストレスにさらされた時に、
すぐにキレる人は
自分の感情の責任を自分でとらず、
人に責任転嫁している人です。

なので、私は、相談してくれた女性に
この話をして、

「他人と過去は変えられないからね。

彼をどうにか変えようとするのは

とても大変なことだよ。

でも、自分と未来は変えられるよ。

彼を許し続けることも、

彼から離れることもあなたは

自分で決めることができるよ」

と話しました。

さあて、ここからが本題。

じつは、この、
ストレスにさらされた時に
すぐキレやすい人、無能状態に
入りやすい人たちは
相手にダメージを与えているばかり
ではなく、自分自身にも
大きなダメージを与えています。

小さなことですぐに
ストレスを感じて、いっぱいいっぱいに
なる人はストレス耐久度が低い人です。

すぐにキレる人、すぐに泣く人、
すぐに無能状態に入る人、
すぐに人やモノにあたる人、
すぐに空回り状態に入る人……

実はこの人たちはすごく
ストレス耐久度の低い人たちです。

同じ体験をしていたり、
同じ人と会っていても、

その人によって、

ストレス度は違います。

ストレスを感じやすい人は
ストレスのキャパが小さいのです。

キャパが大きい人は
少しぐらいのストレスでは
負けません。

ご存じのとおり、
ストレスは病気と深いかかわりが
あります。

ストレスは私たちの心と体を
むしばみます。

それだけではなく、
人間関係をも破壊し続けます。

では、どうしたらいいか?

ストレスを感じないようにする?

これは無理です。

人は良い時も悪い時も
ストレスを感じるものだからです。

だから、必要なのは、

心の回復力、つまり
レジリエンスを高めることなのです。

当協会では、副理事である
原久美子医師が定期的に

レジリエンスセミナーを開催しています。

どうぞお好きなタイミングで
ご参加ください!