こんにちは。日本心理コミュニケーション協会の野﨑です。

講師は、障害児支援等を専門とする鹿島理子先生です。
今回のテーマは『家ではおしゃべりなのに学校・園ではしゃべらないお子さんへの対応方法』でした。主にお子さんのための生活環境の調整や工夫についてのお話でした。

まず、第1回開催後のアンケートに記載されていたご質問にお答えすることから始まりました。「子どもの発達障害を周りの人たちはどう受けとめたらよいのか」というご質問でした。
診断名を告げられたときの親御さんのショックはいかばかりかと思います。受け入れることに時間がかかったとしても無理もないことですね。
この点について、鹿島先生から障害受容の段階の説明がありました。受容には段階があって、その段階を行ったり来たりしながら受容していくこともあるということでした。

大切なことは、診断をきっかけに、障害の特性が作り出すつまずきや生きづらさに対して、「どのようなかかわり方をすると、その子が生きやすくなるのか」という視点をもつことです。

鹿島先生からは、具体的なかかわり方のお話が幾つかありました。そのうちの一部をご紹介します。
その子が好きな遊びや関心を引くものを見つけて、「その子の楽しい時間」を作ってあげること。その子が好きで関心があれば、ダンスも良いのだそうです。楽しくダンスをしていると、知らず知らずのうちに息が漏れ、声が出て、それが発話のきっかけになることもあるそうです。

また、不安が低い場面で少しずつできることを増やしていくことが良いそうです。たとえば、誰もいない教室でお母さんと一緒に過ごし、少しずつ、学校を不安な場所から安心な場所にしていく。また、自宅など安心する場所でお友達と会うことから始める…。
その子に合ったスモールステップで成功体験を積んでいくんですね。

子どもが毎日を不安なく明るい気持ちで過ごすために、子どもの少しずつできることを増やせるように環境を整え、子どもが楽しんでできそうな方法を考えることが必要だということでした。
今回は、視聴者のコメントにお答えしながらの、ライブ感あふれるサロンとなりました。皆さま、コメントありがとうございました。

次回の「発達障害のお子さんのお悩みサロン」は12月20日(火)21時から21時40分開催です。
テーマは『第3回 思い込みが激しく、トラブルが絶えないお子さんへの対応方法』です。

次回も皆さまのご参加を心から楽しみにしています!